インドネシアの茶栽培の歴史は古く、1690年にオランダのカンフィス総督が、ジャワに茶樹を植えたのが始まりである。 1835年にヤコブソンが中国種をバタビアに定植させようとしたが成功せず、1872年にアッサム種をセイロンから導入して増殖を計り、1941年 (第二次大戦前) 頃にはインド、セイロンに次ぐ世界第3位の生産国となった。
当時は茶園数337、栽培面積14万ヘクタール、 年間総生産量80,000トンで世界輸出茶の8%を占めていたが、第二次世界大戦が始まると、茶園の3分の1は食料作物に転作され、茶生産は急落の一途を辿った。 戦後も引き続き内戦や食料不足で回復が遅れたが、1950年代から茶園経営も復活し、政府支援もあって生産量も徐々に上昇してきている。
インドネシアはジャワ島とスマトラ島が主産地で、土壌は火山性のもので、水はけが良く、窒素やカリに富み、地形も緩やかで茶生産に適していて年間を通して生産されている。 インドネシア紅茶は黒色の茶葉で外観に優れ、香り、味ともに柔らかく、すい色も濃くブレンド用に使用される。

< インドネシアティー・マップ >
ジャワ ( JAWA )
ジャワ島はボゴール、ブリアンガーが主産地
スマトラ( SUMATRA )
スマトラ島はメダンが主産地である。
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